【金属アレルギーさん必見】サージカルステンレスの嘘と本当を専門的に徹底解説!

「サージカルステンレス」
最近よくSNSやネットで見ることが多いのではないでしょうか?
最近になってアクセサリー業界でよく耳にしますが、販売者している人もちゃんとした情報がわかっていないだけでなく、嘘の情報までネット上に溢れてしまっています。

SNSやネットで
・お風呂つけっぱなしOK!
・金属アレルギーにならない
・医療器具にも使われています!

このような文言が多く使用され、突如としてトレンドになりつつあるサージカルステンレスのアクセサリー。
しかし、本当は声を大にして言いたいことがあります。

早速、結論ですが・・・
「サージカルステンレスってニッケル入ってるよ!」

これだけは多くの方に知ってほしい事なのです。

こんにちは現役アクセサリーショップ店員のpiyoです。
最近、どんどん増えつつあるサージカルステンレス。

サージカルって付けっぱなしOKで安全な素材なんじゃないの?

この記事を読まれている方はそう思ったかもしれません。

確かに安全性のある部分もありますが、金属アレルギーを引き起こす原因になる素材もしっかり入っております。

今回は、ちゃんとした情報をお伝えするために私たちがあえてほとんど取り扱わない「サージカルステンレス」を少しでもわかりやすく徹底解説させていただきます。

目次
・はじめに
・サージカルステンレスって一体なに?
・サージカルステンレスは安全なんじゃないの?
・なぜアクセサリーにサージカルステンレスを使用するの?
・私たちがサージカルステンレスを使わない理由
・おわりに

はじめに

まず最初はすこ〜しだけカタイ話をさせていただきますと、

そもそも「サージカルステンレス」と言う素材は存在しません。

どういう事?と思われた方、もう少しだけ読み進めてみてください!
JISと言う日本の産業などで使われる素材などが登録される団体のようなものがございます。皆さんが良く購入するものでこんなマーク見たことございませんか?

(出典:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01309/00025/?P=4)

あ〜!見たことある!と思われた方、そう、これです!
知らね〜!な方はスルーして読み進めてください!

このマークって要するに日本で認められている素材や製品だよ!って話なのですが、ここにいわゆる「シルバー925」や「真鍮」「チタン」などアクセサリーで使用される素材の登録はあるのですが、2022年4月現在、まだ「サージカルステンレス」は未登録です。(登録されてる!とうたっている企業さんを多く見かけますが、こちらのJISさんのHPからお調べいただけますのでご興味ある方はどうぞ!)
強いて言うなら似たような素材を一つにまとめて「サージカルステンレス」と呼ばれているわけです。

サージカルステンレスって一体なに?

よくアクセサリーショップのSNSなどではサージカルステンレスは「SUS316L」や「316L」と言われたりいたりしますが、これらはサージカルステンレスと言う名前ではなく、船の部品や医療器具の部品に使われています。
もっと身近で言うと実は腕時計のベルトとかによく使われたりもしております
よって別に最近出てきた新しい素材ではございませんし、アクセサリー業界に携わっていると工場の人との話でもよく聞くワードです。

サージカルステンレスは安全なんじゃないの?

この記事をご覧いただいている多くの方は、ここが一番知りたいところですよね!
早速説明させていただきますが、サージカルステンレスにはニッケルが約12%入っています。
これを聞いてピンときた方いらっしゃいますか?
ニッケルって金属アレルギーを引き起こす原因No.1の素材なのです。

事実ヨーロッパでは身につけるものにはニッケルの使用を禁止しているほどの怖い素材です。
ただし、じゃあなぜサージカルステンレスは金属アレルギーを起こしにくいのかと言う理由も説明します。

確かにサージカルステンレスは金属アレルギーを「引き起こしにくい」素材であることは間違えございません。
ただしニッケルが入っている以上、引き起こさないとは絶対に言えません。

ではなぜ、サージカルステンレスはニッケルを使っているのに金属アレルギーになりにくいのでしょうか。
それはステンレスに含まれるクロムが空気中の酸素と反応して「不導体皮膜」を組成し・・・

理科の授業か!

って感じなのでわかりやすく書きます。(詳しく知りたい方は「ステンレス 不導体皮膜」とググってみてください。笑)

まぁ要するに空気と触れ合うとカバーしてくれるコーティングのようなものができるので、それが皮膚と鉄が直接触れ合わない酸化被膜(まく)になってるよ!って話です。笑

(出典:https://napist.com/stanles/)

これこそが金属アレルギーを引き起こしにくくしているステンレスの力なのです。

ではこの膜は一生持つものなのでしょうか?

答えはNOです。

ここに関しては専門家ではないので専門的なステンレス専門企業様のお力をお借りします。

なんとそこには・・・
「不動態皮膜は、表面が削られるような環境では持ちません。」
(詳細はこちら1 2
と書かれているではありませんか。

残念ながら表面が削れたら終わりなのです。さらには海水からのわずかな塩分でもコーティングが失われる事さえあるそうです。
要するにピアスもリングもネックレス、ブレスレット、イヤーカフだろうと付けっぱなしはNGと言っても過言ではございません。


なぜアクセサリーにサージカルステンレスを使用するの?

これに関しては先ほど説明したように、膜(まく)ができるお陰で金属アレルギーを引き起こしにくいからです。
はっきり言ってこの理由だけにつきます。
しかし、よく耳にするのは「医療器具でも使われているから安全!」「もう金属アレルギーにはならない」といった文言だと思います。

ここでわかりやすく考えてみましょう。
よくいろんなアクセサリーショップが書いている内容には「医療用のメスやハサミ、注射針に使用されています。」と言う文章なのですが、これの共通点にお気づきでしょうか?確かに同じ素材が使われています。(これが嘘の場合もあるので後ほど説明いたします。)
これらの共通点はどれも「短い時間で皮膚に触れるもの」なのです。
注射針を刺されっぱなしにされたことありますか?長くても献血の1時間以内くらいではないでしょうか。

では長く皮膚にくっついている医療器具はなんでしょう?
身近で言うと歯の詰め物や心臓のペースメーカー、骨折した時のボルトなどです。
これらにはサージカルステンレスが使用されることはございません。なぜかというとニッケルが含まれておりアレルギーの原因にもなりますし、錆びる可能性があるからです。

「医療器具に使われている」と言うのも鵜呑みにせず、しっかり理解する必要があります。


私たちがサージカルステンレスを使わない理由

サージカルステンレスで本当にほぼサビない、膜(まく)もかなりの期間長続きする素材があります。ただしこれはかなり高額です。そこらで販売されている1000〜3000円のようなアクセサリーには絶対に使用されておりません。

正直、実はこの素材で私たちもアクセサリーを制作しようと工場と話を進めたこともありますが、あまりの高額さに断念しました。
とてもプチプラでは取り扱えない価格帯です。

(余談ですが最近silver925と言う表記で中国で制作されたアクセサリーを格安で仕入れて安く販売しているショップさんも多々みられますが、silver925メッキと言って、ただの鉄にsilver925を薄く塗っただけの商品が溢れおりますので、購入の際はその点もご注意ください。最近ではamazonなどでも偽物商品が大流行中・・・)

またサージカルステンレスを使わない理由としてもう一つあげられるのは、耐久性が強いステンレス素材はアクセサリーデザインには不向きなのです。
サージカルステンレスを扱うショップをご覧いただいた方はご存知かもしれませんが、シンプルなデザインが多く見受けられると思います。
サージカルステンレスは素材がものすごく硬くデザイン性にはかけてしまうのです。
私たちはアクセサリーのデザインにとことんこだわりたいので、サージカルステンレスの使用は私たちのブランドに合わなかったのです。

サージカルステンレスじゃない選択肢

しかし、私たちも諦めたわけではございません

ここからは少し紹介になってしまうかもしれませんが、最後に大切なことも書いてあるのでご覧いただけますと幸いです。

金属アレルギー対策に妥協せず、多くの方に愛用していただきたいからこそ、私たちは徹底して研究を重ねております。

その中で要するにここまで説明した中で大切なことは
金属アレルギーが起きにくい
その理由は膜(まく)ができるからである
ニッケルは金属アレルギーの原因第1位
サージカルステンレスはアクセサリーのデザイン性に欠ける

この事から私たちはふと思いました。
まず健康意識の高いヨーロッパの基準に従ってニッケルフリーの素材を使おう。
そしてアクセサリーに製造過程で膜(まく)をつけてしまえ
そうすれば鉄も皮膚と触れ合わないしニッケルも使ってないのに、デザイン性の高いものが作れる!

シンプルにそう思ったので工場に確認すると・・・見事に成功したのです!
独自技術で今までになかったコーティングが実現し、現在では何層も重ねて変色までもしにくくなるよう常に挑戦を続けております。

サージカルステンレスではできなかったデザイン性とニッケルフリーの壁をクリアすることができました。

私たちが運営する「日本初のアクセサリー卸売りストアbeller」ではアクセサリーの製造段階から取り組むことで、高品質なプチプラアクセサリーを実現し、金属アレルギー対策にも取り組んでおります。

ぜひ一度、ご覧いただけたら嬉しいです。きっとデザイン性と価格に驚くと思いますし、私も自信を持っておすすめできます!

beller公式サイトはこちら
独自コーティングを採用した最新のアクセサリーはこちら
ニッケルフリーアイテム一覧はこちら

おわりに
最近、誰でもネットショップを開業できる時代になってから、仕入れも怪しい中国サイトなどで激安で買い付けて日本で販売している業者が多く存在します。その中でサージカルステンレスも「医療器具」「つけっぱなしOK」「金属アレルギーも起きない」みたいなワードが一人歩きしてしまい、ちゃんとした説明がないままだったのですが、最近ではアクセサリーの専門家や詳しい方は皆、注意を呼びかけ警鐘を鳴らしているので、しっかりと理解した上での購入をお勧めしております。

その中でもサージカルステンレスの「金属アレルギーになりにくい世界」を目指す素敵な会社様もございますので、サージカルステンレスが悪だという事では決してございませんのでご了承ください。

また、この記事につきましてはbellerが監修を行なっており、専門家の意見なども参考に執筆しておりますが、サージカルステンレスについては開発・研究がまだ進んでおらず、未解明な部分も多々ございますので100%の内容を保証するものでない事をご了承ください。

皆様の素敵なアクセサリーライフを心より願っております。

最後に改めてbellerを紹介させていただきます。
bellerは日本初のインポートアクセサリー卸売りストアです。ブランドショップなどで販売されているアイテムを「220円〜」販売しております。
ネックレスやピアス、リングなど様々なアイテムが400点以上揃っております。
売り切れも多数ございますが、日々、新作が販売されるほか、月に一度のペースで随時、再販売も行っておりますので、季節に合わせたアイテムやあなたのお気に入りが1点でも見つかれば嬉しいです。

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bellerストア スタッフpiyo